整体は、施術する人の体力や体格などを選ばないのが特長です。
本学院にも、高校を卒業したばかりの女性から、定年退職後に入学した人、脱サラして独立を目指す人、主婦や学生など、さまざまな年齢、職業の人たちが学んでいます。共通しているのは、「技術を身につけて、人の役に立ちたい」。その一点だけです。
多種多様な受講生が、どんな場合でも、生活に合わせて無理なく自由に学べる環境を整備するため、本学院では、さまざまなクラスを設けて対応しています。技術修得も専門知識の吸収も、すべて自分次第。各々のペースで確実にレベルアップしていくことができます。
医学部の学生には解剖の実習があります。それは、学課で学んだ知識を、実際に生体で確認し、臓器の働きや治癒の過程を確実にイメージするためです。
整体療術の修得も同様です。学課で学ぶ理論ももちろん大切ですが、それを生かす豊富な実践の場がなければ、卒業後、独立開業への道を開くことはできないと、本学院では考えます。たくさんの身体に実際に触れ、腹部をさぐり、その手に覚え込ませることが、最も重要なのです。学課の授業などで頭に入れた人体の神秘と、実技によって身につけた技が、一人の人間の中で出会い、探り合いながら、治癒への方向性を積み重ねていく。驚きと発見が多いほど、自己の中に得るものも多い。そして、その経験が真の整体師として成長する糧となるわけです。
本学院では入学時から、学課と平行して実技指導を行います。解剖学、生理学、病理学などの理論はすべて、実践のためにあるという理念のもと、実際に生徒が患者に施術しながら、講師の指導を受ける形態をとり、カリキュラムがすすめられます。そのため、より速やかに、より着実に、体得することができるのです。
実技は、実際の施術の流れに沿って進行します。中山式自然療術の要である腹部の調整に始まり、背中、腰部、膝、でん部といった手順に則して、一段ずつ学習する部位を広げ、その都度、併設する「腰痛館 中山整体療院」の通院患者に施術を行うことによって、より実践に近い技術を身につけていきます。人の身体は一人として同じではありません。そのどんなケースにも対応できるよう、臨機応変にカリキュラムが組み込まれ、基礎から応用まで、臨床の場ですぐに活用できる技を着実に修得することが可能となるのです。